「自分を知る」ことの重要性と方法 ~人間はどのように自分を知ってきたか 生き方の判断方法

 

現在の社会において、「自分を把握する」ということがとても重要になってきていると思います。なぜならば、生き方や働き方が多様化し、今までのような「良い学校・良い会社・良い人生」というもののイメージが通用しなくなっているからです。

 

価値観がより分散化してきているとも言えますし、「これさえやれば安心」だ、「ここを踏み外さなければOKだ」という共通の安全の基準値がわかりにくくなっているのだとも言えます。

 

たとえば、新卒でベンチャー企業に入社することや起業独立することは、今でもリスクがあるイメージはありますが、「馬鹿なこと」だ、というイメージを持つ方はかなり少なくなっているのではないかと思います。

 

また、女性が出産後に働くことも、働くのをやめて育児に専念することも、「どちらかが普通で、どちらかが特殊な選択肢」だ、というイメージはあまりなくなってきているのではないかと思います。

 

こうしたことに象徴されるように、人生の選択肢をどのように考えるか、ということが複雑になっており、かつ判断が必要になってきています。

 

 

 

またこのことは、個人にとって必要なだけではなく、個人と関わる企業側から見ても重要性の高いことになってきていると言えます。

 

企業にとっても、雇用の形であれパートナー的な外部的な関わりであれ、継続的に関わる人を全人格的に捉えるということの重要性が高まっています。

 

採用などにおいて、職種の分担や経験などのスキル的な要件が重視されるのは当然ですが、キャリアの方向性やその人の個性を把握することがより重要になっていると言えます。

 

 

投稿者プロフィール

松井勇策 Matsui Yusaku
松井勇策 Matsui Yusaku
公認心理師・社労士・組織文化&心理研究者

深層心理学・文化人類学・宗教学などで明らかになる「太古の知恵」を実践的に、経営やキャリア構築に繋げる研究と発信をしています。
変化を増す社会が、人間本来の感性を大切にするものであって欲しい。

「易」の研究を30年以上行っていてライフワークにしています。

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フォレストコンサルティング労務法務デザイン事務所 代表
㈱リクルート 経営管理部リーダーを経て独立、東京都社会保険労務士会役員、産業ソーシャルワーカー協会 所属専門家等。WEBエンジニア・メディアデザイナーでもある。
名古屋大学法学部卒業、武蔵野大学大学院 人間学部にて心理学・宗教学等を研究中